工場の寮は郊外の不便な土地に建設されることが多い
工場の仕事には、寮付きの求人も多く見かけます。これも福利厚生の一環ですが、中には入寮者の家賃を全額負担してくれる工場もあります。たとえ全額でなくても、家賃補助と言って、寮費の何割かは補助してもらえるので、生活費を抑えられるのが魅力です。しかしメリットばかりではありません。
まず従業員寮は勤務先の工場の近くに設置されるため、住む場所を選べないのが欠点です。そもそも工場の建設には広い敷地が必要なので、郊外など市街地から離れた不便な場所が選ばれるのが普通です。立地によっては、買い物に行くのにも不便なこともあるでしょう。入寮希望者は、周辺のスーパーや医療機関、金融機関などへのアクセス方法を確認しておくべきです。
自社寮と借り上げ寮の違い
また一口に寮と言っても、賃貸のワンルームなどを会社が借りて従業員に提供する「借り上げ寮」と、会社が専用の住居を用意する「自社寮」とがあります。後者の場合、浴室や手洗い所が共用だったり、相部屋になることもあり得ます。集団生活となると、共有ルールに縛られたり、プライバシーを確保できないなど不都合な点も出てくる訳です。
借り上げ寮なら、住み心地は一般的な賃貸住宅と変わらず、プライバシーも保てます。一方で自社寮の中には、低価格で利用できる食堂が併設されている所もあるのに対し、借り上げ寮では自炊しなくてはなりません。寮付きの求人を探す時は、勤務先の業種や職種だけでなく、寮の立地や環境、会社からの補助額などもチェックしておくべきです。
工場の求人とは、数ある求人情報のひとつで、製造業を中心とする工場で働くことを希望する人員を募集する求人を指します。